バルセロナ在住以外の方には、あまり有益な情報ではありませんが、この手の情報が日本語でのサイトで少なかったので、バルセロナでの漢方薬情報について、追加させて頂きます。
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ヨーロッパで、最大の漢方薬・研究機関を持つバルセロナ
実は、バルセロナには、ヨーロッパで最大の漢方薬研究機関が、大学内に設置されています。
また、バルセロナはニューエイジやスピリチャルへの興味が高い街でもあり、街のいたるところに、パワーストーンなどを販売するスピリチャルショップが点在しています。
そんな背景もあってか、中国医療として、お灸や針を施すクリニックも、街で見かけることができます。
今回、私が行ったお店(クリニック?研究所?)も、中国医療として、漢方薬処方の他、針の施術なども行なっている総合施設です。
予約、診察、漢方薬処方までの流れ
グーグルで調べ、所在地を確認。電話ではなく、直接、現地に向かってみました。最寄駅は、Urgellです。
住所:Carrer del Comte Borrell, 163 Tel:934546162
予約
ドアを開けると、スペイン人の受付の他、スペイン人の待合客が1名。
受付の女性に、初めての来訪で、漢方薬処方を希望している旨を伝え、気になる料金体系と流れについて質問しました。
内容に納得したので、その日の午後に予約を入れます。
診察
同日に再度、訪問。
午前とは受付の女性が代わり、中国人の女性が受付をしていました。私が訪れた時点では、他のお客さんはいませんでした。
入り口横には、ガラス瓶に入った漢方薬原料が、並んでいます。その他、特別な装飾もなく、至ってシンプルです。
基本情報の記入
まずは、受付で渡された紙に、名前や電話番号などの基本情報を記入します。
その後、中国人の先生に個室に呼ばれます。
問診
呼ばれた個室も至ってシンプル。先生の後ろに、バルセロナ大学での修士号証明が額縁に入って飾ってあります。2015年に取得(卒業)した様子。割と最近ですね?先生の見た目は、30代中頃???
今日、来院した目的を告げた後、体調(不具合を感じる点はあるか、疲れやすいか)を質問されます。
私の場合は、日本で処方された漢方薬の継続が目的。私は、妊娠はするけど、流産してしまい、妊娠が継続しない「不育症」という問題を抱えています。その不育症治療が目的の漢方薬「柴苓湯(サイレイトウ)」を摂取しています。その漢方薬のおかげか、今回は妊娠初期で流産せずに、現在は妊娠中期です。
現在、摂取している漢方薬の他、妊娠関係で摂取している薬を伝えました。
私のような不育症の場合、ヘパリン注射と、低容量アスピリンの摂取は、至って普通の治療薬なのですが、この辺りの知識は、あまりないように見受けられました。「アスピリンについて、何の為に摂取しているの?」と質問され、「血流を良くする為」と答えました。
脈と舌を診る
その後、両手の脈を3分ぐらい見ますか。先生の手は、とても暖かかったです。
脈を診ている途中、ベーっと舌を見せます。
私の脈は、少々乱れているようですが、妊娠中は良くあるとのこと。舌が白っぽく、やや貧血気味とのことでした。
漢方薬の処方箋
その後、私が用意していた、現在摂取中のツムラ「柴苓湯」の成分を見せます。ツムラの日本語ページのスクリーンショットですが、成分名(原料名)は全て漢字だったので、問題なく全原料がわかった様子です。
先生が、それらの原料名をメモした後「貧血気味なので、これらの原料に3つほど追加します」と伝えられ、処方箋らしきメモは完成しました。
まずは、体調に合うかどうか診るという理由で、3袋(6日分)だけ処方されました。
私は、最初から、現在の摂取している漢方薬と、同じ効果がある漢方薬処方を希望していましたので、ほぼ同じようなレシピの漢方薬が処方されました。
私のように、現在の漢方薬原材料の情報などがない場合、どのように処方されるか、興味あります。その場合は、もっと深く問診されるのでしょうか?
この部屋での問診時間は全部で10分ぐらいだったと思います。
受付で作り方の説明、漢方薬を受け取る
その後、先生と受付に移動します。先生が、受付の方に処方を書いたメモを渡し、私とはこれでお別れです。
その後、受付の女性が20分ほどかけて、3袋分(6日分)の漢方薬を準備します。
その後、お会計と、漢方薬の作り方と、摂取についての説明を受けます。
漢方薬の作り方は、次の章で説明しますが、ちょっとややこしいです。しかも、解説書などはないので、白い紙をもらい、自分でメモを取りました。
説明書が用意してあればいいのに。
お会計
- 検診費用30ユーロ
- 漢方薬費用(3袋)26.51ユーロ
- 合計 56.51ユーロ
次回からは、前日に電話すれば、漢方薬だけを受け取れるとのことです。新しい処方箋が必要な場合は、また検診を受け、検診費用が発生します。
ツムラ「」に似せた、漢方薬ですが、値段を聞いた時には、正直「高い!」と思いました。だって、1袋辺り、8.83ユーロ(約1100円)。1袋で2日分ですが、1日当たり約500円の高額サプリです!
1ヶ月で15袋必要なので、1ヶ月の費用は132.55ユーロ(約1万5千円)なります。
高額な原材料も含まれているそうですが、継続できるのか、不安。
ちなみに、日本での漢方薬値段は
4週間分「柴苓湯(サイレイトウ)」「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」の2種で、約6千円です。これは、健康保険7割控除が効いた後の値段となります。
不育症に効くとされている漢方薬は「柴苓湯」です。「柴苓湯」のみの値段は、約4千円です。
「補中益気湯」は活力(元気)を与える漢方薬です。
日本でも、保険対象外の漢方薬局で、妊活系の漢方薬が処方される場合、月に1万円〜2万円の費用がかかるという話もあります。なので、保険対象外、かつ顆粒でなく天然素材を煮込むタイプの漢方薬は、日本でも高額です。
そう思うと、残りの妊娠期間の継続の為には、高額でも、背は腹に変えられない。摂取を継続しようと思っています。
夫とも相談しましたが、妊娠期間は残り約5ヶ月なので、その期間だけの出費なら、しょうがないんじゃないということに。
理解がある夫で良かった。
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漢方薬の煎じ方
漢方薬局によって、指導は異なると思いますが、私が今回指導を受けたのは、このような方法です。
ちなみに、日本語でのサイトで、煎じ方を見ると、2回に煎じることはないようです。
1日目の煎じ方
- 鍋に800mlの水に、漢方薬原料を入れる。
- 沸き立ったら、弱火で30分煮込む。
- 煎じた液と、漢方薬原料を取り分ける。(煎液①)
- 新しく鍋に500mlの水を入れ、同じ漢方薬原料を入れる。
- 沸き立ったら、弱火で15分煮込む。
- 煎じた液と、漢方薬原料を取り分ける。(煎液②)※原料は捨てずに、翌日用に取っておく
- 漢方液①と②を混ぜ合わせる。
- 混ぜ合わせた液を1日3回に分けて摂取
2日目の煎じ方
- 新しく鍋に500mlの水を入れ、昨日と同じ漢方薬原料を入れる。
- 沸き立ったら、弱火で15分煮込む。
- 煎じた液と、漢方薬原料を取り分ける。(原料は捨てて良い)
- 煎じた液を1日3回に分けて摂取
受付の方には「中国は漢方薬が保険対象で低額なので、普通は1袋は1日分。スペインは保険対象外で高いから、2日採れる方法を先生が教えている」と言っておりました。
出来上がる漢方液は、水分が飛ぶこともあり、1日目が500ml程度。翌日は300ml程度のそうです。ちなみに、私は、初回煎じる際に、蓋をしてしまいました、、、、その為、1Lのも煎液ができてしまいました。
受付のお姉さん、「蓋をしない」って、教えてよ、、、
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まとめ
今回、私が紹介した場所以外にも、漢方薬を処方してくれる漢方薬局はあると思いますが、今回、1つの情報まで。
少しでもお役に立てたら、嬉しいです。
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