飼い始めには、想像もできませんが、ペットには必ず死が訪れます。
私の愛犬、ポンチョにも、思いもよらないタイミングで闘病生活が始まり、僅かな闘病生活の末に、永眠しました。
動物病院では、ある程度まで、手術などで延命治療が可能です。
しかし、どこまで延命治療を続けるのか?
ペットの家族にとっては、とても深く、悩ましい問題です。
ポンチョは、闘病生活が始まってからも、急な体調の崩れで、何度か危ない日を経験しました。
またやって来た体調の急変。動物病院に連れて行きましたが、結局、私たち家族は、これ以上、延命治療をせずに、家に連れて帰ってきました。
その結果、家で看取り、ポンチョはお空に帰って行きました。
あの日、病院に置いて帰り、病院に治療を任せていたら、もう少し、長生きしたかもしれません。もしくは、同日に、病院で死んでしまったかもしれません。
様々な可能性はありますが、余生が余り長くなさそうなポンチョを、家で看取れたことは、後悔をしない選択をしたと思っています。
ポンチョの出会い、そして死に至るまでの闘病生活、そして看取り。
私が実際に、愛犬をお空に返した実体験をお話します。
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愛犬の永眠
2017年9月、我が家の愛犬、ロングコートチワワのポンチョが永眠しました。
1ヶ月半の闘病生活。
急な体調変化から、永眠まで、本当にあっという間の短い期間でした。まさか、こんなに早く、ポンチョとのお別れがくるとは思ってもいませんでした。
死の直後は、とても悲しかったです。ペットロスも経験しました。ただし、ポンチョの最期は、病院ではなく、私達が自宅で看取れたことは、気持ち的に救われます。
動物を飼い始めた時は、考えもしないペットの死期。でも、必ず、それは訪れます。思っていた以上に、早いこともあります。
ポンチョの死、直後はペットロスで、ふとした瞬間に涙が流れることがよくありました。そして、現在、死から1年以上経ちますが、今でもポンチョのことを考えると、切ない気持ちは続きます。
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里親として引き取ったポンチョ
ポンチョとの出会いは、永眠する3年前です。
愛護団体から引き取った時点で、すでに初老の域であり、推定年齢は、当時7歳。軽い白内障(最後の半年ぐらいで、進行しました)、歯の状態は最悪だったロングコートチワワです。
永眠した時は、10歳ということになります。
チワワ寿命は10歳から15歳ということで、決して長生きではありませんが、犬としての想定内の寿命でもあったと思います。
ポンチョは、本当に美形な犬でした。
もちろん、親バカも入りますが、数多くいるチワワの中でも、ポンチョほどハンサムなチワワは、あまりいません。
狐顔で鼻がスッとしていて、赤茶の毛色、そしておデコに入った白いラインなどのパターン、全てが完璧な美しさでした。
今もHPに残るポンチョ
引き取り元は、ペットショップ店頭を通じた、愛犬保護団体です。
そのペットショップでは、ペット販売の他、里親斡旋もしているのですが、その取り組みを消化しているペットショップHPでは、ポンチョの写真がイメージ写真として使用されているのを後日、発見しました。
下の写真が、そのHPスクリーンショットです。この写真の犬は、ポンチョです!今日現在も、同じ写真が使われていました。
画像をクリックすると、掲載ページURLに移動します。
空気のような存在感だったワンコ
どのような経緯で捨てられてしまったかは不明なのですが、かなりのトラウマを抱えていた犬でした。
本来、チワワは天真爛漫、自己主張が強く、わがままなところが多い犬です。しかし、ポンチョは遠慮がちで、自己主張なし、人間に吠えたことは一度もありません。
すごく臆病で、警戒心が強いのですが、それでも、やはり人の近くが落ち着くようで、気がつくと空気のように近くにいるような、穏やかなワンコでした。
その空気感が、犬というよりは、猫ぽい感じでもありました。
日本からスペインへの引っ越し
日本で引き取った犬ですが、スペインへの引っ越しに伴い、一緒に飛行機に乗せて連れていきました。
私はエコノミークラス利用でしたが、同じフライトのビジネスクラスを利用した両親の座席の足元にケージを置いていました。つまり、ポンチョはビジネスクラス利用です。
あまり、散歩をしたがらない犬で、外を散歩させるのに、いつも苦労していました。
スペインでは、ど田舎に住んでいることもあり、リードなしで自由に散歩させていましたが、全力で走り回ったり、元気に良く飛び跳ねていました。
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吐血から始まった闘病生活
永眠する1ヶ月半前に、急にごはんを食べなくなり、咳き込むようになりました。
明日、病院に連れて行こうと思っていた矢先、夜中に吐血。
驚き!そして、あまりの心配に涙ながら、急患に駆け込みます。
レントゲンの結果、心臓肥大、
「もしかしたら、夜を越せずに、このまま死んでしまう可能性もあり」と言われ、
治療の為、後ろ髪引かれる思いで、病院に置いて帰宅。
帰りの車の中、ぼーっと外を見ていたら流れ星を見つけたのを覚えています。その時は、もちろん、ポンチョの回復を願いました。
今まで元気だと思い込んでいただけに、病気を疑ったことがなかく、急な死の可能性宣告に、気持ちの準備もできていなく、大泣きしました。ポンチョは私の初めての犬でしたし、犬の体調変化について、全く知識がなかったことを悔やみます。
「もっと早く、病院に連れて行けば良かった。」「最近、あまりかまってあげてなかった、、、。」いろんな後悔の気持ちが溢れます。その晩は、心配と後悔で、泣き腫らして眠れませんでした。
夜を超えて
翌朝、病院から連絡が届きます。訃報かと思い、覚悟するのですが、ポンチョは頑張ってくれました。吉報でした。
その日の午後にポンチョに会いに行くと、ボリボリと餌を食べています。久しぶりに見る食欲です。
肺の水もすっかり抜けて、3日後に退院。
しかし、心臓はかなり悪い状態で、薬で進行を遅くしたり、症状を和らげることはできても、回復はしないという現実を知らされます。
それから、毎日、薬を与えながらの生活が始まります。
退院をしたものの、この入院を境に、
明らかに衰退しています。入院する数日前は、飛び跳ねていたのに、、、。
本当に、この入院を堺に、一気に老いた感じでした。元気そうにしている日や、ごはんをきちんと食べる日もありましたが、昔のような体調には一度も戻らず、常に心配な状態が続いていました。
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呼吸停止で、三途の川を渡りかけた日
最初の入院から、約1ヶ月を過ぎた頃、ポンチョが専用のクッションから立ち上がったと思ったら、急にバタリと倒れ、倒れた床に失禁してしいました。そして、そのまま、自力で立ち上がろうと少しもがくものの、足に力が入らずに、立ち上がれません。
ただ事ではありません。急いで動物病院に向かいます。
急患に向かう車の中では、ぐったり、咳き込み、すごく息苦しそうに、目は大きく見開かれ、視線が定まりません。「到着前に死んでしまうかも」と嫌な予感が横切っていました。
そう思っている間の車中、ポンチョは一瞬、大きく苦しそうに口と目を開き、「ひー」と鳴き声をあげた後、私の手の中で、全く動かなくなってしまいました。
心臓の鼓動を感じません。
嫌な予感がまさに現実になりました。運転している夫に「ポンチョが死んじゃった」と泣いて伝えました。
蘇った心拍
けれど、なんとなく心臓辺りを触ってあげていたら、ビクっとポンチョの体が、わずかに動きました。
死後の痙攣かと思ったのですが、顔が動きました。そして、息を吹き返し、病院に着く前に、息苦しそうにもしていなく、視線もしっかり定まっています。
いつもの様子に戻っていました。
車から降りると、床に10センチほどのウンチが転がっていました。
タオルでポンチョを抱きかかえていたのですが、そのタオルから、気がつかないうちに、車の床に落ちたようです。
動物病院で、体調の急変から、息が止まったように見えたのに息を吹き返したこと、ウンチのことを伝えました。獣医さんによると、死の間際には、筋肉が緩み、おしっこやウンチが出ることがあるようです。
やはり、あの瞬間、心臓が止まり、一瞬、死んだ状態でした。三途の川を超えかけたのでしょう。それが、川を超えずに、また戻ってきてくれました。
動物病院到着前に、元気を取り戻したポンチョに、特に施す治療もなく、その日は診察だけして、自宅に戻りました。
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そして、お空に帰った日
死から蘇ったポンチョですが、やはり心臓はとても弱っていることに変わりはありません。少し元気な日もありますが、
永眠する2日前からは、体調がとても悪そうで、
余りの衰弱ぶりに、病院に連れて行きました。結果、最初の入院の時のように、また
その日の夜、また体調が悪くなり、ぐったりとしています。
そのまま深夜になり、私たちは布団に入り、ポンチョはいつものように足元の専用クッションに。私は、ポンチョの状態が気になり、眠れません。「今夜かも」という、死への心構えができていました。
夜中の2時ごろ、ポンチョの息苦しさは増していき、私は夫を起こします。私たちは、ポンチョの背中に手を置き、何度もポンチョの名前を呼びかけ、優しい言葉をかけ続けます。
そして、ポンチョは大きく息をすると、その後、だんだんと鼓動が小さくなり、手に伝わる鼓動が止まってしまいました。
ポンチョは私達の愛の中、お空に帰りました。
手には、まだ体温の温かさが残ります。抱き上げたポンチョは、あまりにも軽く、そして柔らかく、驚きました。魂が空に帰った身体は、こんなにも軽くなってしまうのでしょうか。
ぶどう畑の麓に埋葬
翌朝、親戚の土地に、埋葬しました。目の前にブドウ畑が広がる、素敵な場所です。素晴らしい場所に埋葬できたことは、私たちの悲しい気持ちも和らげてくれます。
延命治療をしなかった事に後悔なし
あの日、病院に置いて帰り、病院に治療を任せていたら、最初の入院の時のように、もう少し生き延びていたかもしれません。もしくは、同日に、病院で死んでしまったかもしれません。
けれど、私たちは、ポンチョが自力で生きていく力は少なくなっていることを、感じていました。そう遠くない内に、死がやってくるのは、避けられないことでした。
治療の為に預けた病院で、そのままペットが死んでしまうことも少なくないようです。
私たちは、数日、数週間、もしくは数ヶ月の延命の可能性ではなく、連れて帰る選択をしました。
病院で一人で死んでいく姿の方が、私は悲しいです。病院で死んでしまった場合、私達家族は後悔が残ってしまったでしょう。
シャイで臆病なポンチョ。ポンチョの性格を考えると、ポンチョも、病院の酸素室個室よりも、私達家族の手に触れ「暖かく、安らかな死」を選ぶのではないでしょうか。
病院のケージでは、ポンチョの最期を迎える場所としては、あまりにも寂しすぎます。
ポンチョはいつものベッドに横たわり、私たちの手のぬくもりと声の中、お空に帰してあげられたことは、私自身が心の安らぎを感じます。
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延命治療も選択肢の1つ
私達は、途中で延命治療をやめ、家で看取れたことは、後悔をしていません。延命治療をしていたとしたら、私達の場合は、経済的な負担も、かなり重荷になっていたでしょう。
ご存知の通り、動物病院での費用は、かなり高額です。私達は、最初の入院から永眠までの1ヶ月半、3回の病院通いをしましたが、薬代も入れて、合計額は約8万円です。
これは、スペインの田舎の金額ですが、日本の場合は、2泊3日の入院だけでも、かなりの金額がするのではないでしょうか。
最期が近いペットに、どんなに治療を続けても、その治療が、どれくらいの延命をしてくれるかはわかりません。
1回の延命治療で終わるのではなく、多くのケースで、何度も延命治療を施すタイミングがあるでしょう。そして、その期間が長く続いていく可能性もあります。
経済的な負担は、1回の延命治療だけではなく、その後に何度も続いていく可能性が高くなっています。更には、そのまま動物病院で死んでしまうリスクもあります。
どこまで延命治療をするかは、飼主さんの気持ちの整理がつくまでだと思います。
延命治療をしないことが、飼主さんのストレスや後悔につながるのなら、徹底的にペットと共に頑張ることも、良い選択肢の1つです。
治療費の金銭的な負担
正直に告白しますが、金銭的な負担は、延命治療を辞めた理由の1つでもあります。
もし、ペット保険に加入していて、全額に近いサポートがあったら、数日の延命の可能性や、何度もぶり返す危ない危機に、全力の治療で取り組んでいた可能性は大きいでしょう。
将来、自分のペットの最期を全力の治療で取り組みたい方は、早めにペット保険に加入していれば、不安はかなり少ないでしょう。
私は、初めてのペットだったので、死期については全く想像していませんでした。けれど、実体験から、ペットは飼主よりも早い死期があり、それは急にやってくることがあるという現実を知りました。
次にペットを飼うことがあるなら「ペット死期の家族在り方」も含めて、最初から考えておきたいと思っています。
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避けられないペットロス
どんなにペットの為を考えて全力を尽くしても、ペット亡き後には、ペットロスが避けられないでしょう。私も、ペットロスになりました。更には、私の場合は後悔の念が多く湧きました。
例えば、、、
- もっと早くに病気に気がついてあげれば良かった
- もっと、たくさん触ったり、遊んであげれば良かった
- 最後の1ヶ月、布団で一緒に寝てあげれば良かった
後悔はいろいろ残り、罪悪感や悲しみを感じてしまいますが、最後の看取りができたことだけは、本当に良かったと思っています。
私にとって、愛犬が最期を一人で迎えることは、耐えきれないこと。おそらく、そのような状況になったら、一番、後悔が残っていたでしょう。
強いペットロスは、ポンチョの死後、数ヶ月続きました。ふとした瞬間に思い出し、涙する。強い罪悪感に苛まれる。そんな状態です。
現在、死後1年を超えましたが、今でもチワワを見るたびにポンチョを思い、切なくなります。
ポンチョを飼う前には、ペットロスがどんなものか想像がつかず、ペットの死を理由に会社をお休みする人を非常識にさえ思っていました。
けれど、今はその痛みがわかりますし、私も会社員だったら、休みたいでしょう。出社したとしても、その日は、涙で仕事にならなそうですから。
ポンチョの柔らかい毛の触り心地が懐かしいです。この記事を書いている間も、切なく、少し涙ぐんでいます。あぁ、元気なポンチョと、もう少し一緒に過ごしたかった。
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最後に伝えたいこと
長文、そして私的な実体験のお話にお付き合い頂き、ありがとうございました。
結論としては、ペットの延命治療は、飼主さんの満足いくまでが最良な選択肢です。
個人的には、ペットの死は、飼主さんの元で迎えて頂きたいので、延命治療で預けた病院で亡くなるリスクについても、しっかり理解しておいた方が良いでしょう。ネットで検索すると、結構、そのようなケースに遭われて、後悔や悔しさが残っている方は多いようです。
必ず迎える死ですので、ペットが生きている今は、毎日が最後の1日の気持ちで、1日を大切に過ごしてあげてください。
写真だけではなく、やはり、動画で残しておくペットの姿は、格別です。
私の1つの後悔は「元気な内に、もっと沢山の動画を撮っておけば良かった」です。病気になってからの動画は、見るのが辛い動画になってしまいますので、元気な内に、沢山の写真と動画を残しておいてあげてください。
これは、のちのペットロスから救ってくれるお守りの1つにもなります。
家族の一員であるペット。
たっぷり、可愛がってあげて、ください!
ポンチョ、今も、大好きだよ。
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